折尾駅の高架とトンネルを歩き、立体交差を見納めてきた

近代化・産業遺産
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 こんにちは、御来屋です。
 2019年2月24日、普段は歩くことのできない折尾駅の高架とトンネルを歩いてきました。
 今回同行したのは、北九州路上觀察隊かつIngress仲間のM隊員。某Agent Olympiadの応募動画で(物理的に)一肌脱いだ、あの人ですよ。

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このイベントについて

「今しか歩けない!!折尾駅筑豊本線高架&トンネルウォーク」
 と銘打たれて開催された今回のイベント。
 JR九州が九州各地で随時開催しているウォーキングイベントの一つで、これらに参加してポイントを貯めることで景品と引き換えることもできます。
 私はこのプログラムには特に参加しているワケではないですが(そもそも山口県民ですし……w)、鉄道の高架とトンネルを合法的に通る機会なんて滅多にありません
 それにこのイベントの後、3月16日のダイヤ改正でこのトンネルが開通すると、“あるもの”が姿を消すことになるのです。

折尾駅とは

 折尾駅は1891年(明治24年)2月28日に九州鉄道(現:鹿児島本線)が、同年8月30日に筑豊興業鉄道(現:筑豊本線)が開業。
 1895年に共用の折尾駅が完成したことで、日本初の立体交差駅となりました。
 時代の流れや変化とともに、複雑な構造が駅利用にあたっての煩雑さを招いていたこと、街の開発の妨げやとなっていたなどの理由により、2012年より連続立体交差事業が進められています。

 これに伴い筑豊本線も高架化し、ホームが同じ高さに集約されます。今回のイベントで通ることができるのは、3月16日に開通目前となった筑豊本線の高架とトンネル。
 つまり、日本初の立体交差駅の、その立体交差が姿を消すことになります

折尾駅名物の駅弁!かしわめし

 折尾駅には名物の駅弁があります。それが全国的にも有名な東筑軒の「かしわめし」
 8:30の受付開始を前に、ここで朝ごはんにしました。

かしわめし(小)670円。
かしわめし(小)の中身。

 鶏そぼろ、錦糸卵、刻み海苔が乗った、スタンダードな「三色そぼろご飯」。
 特に鶏そぼろが甘くて元気が出ます。台湾で食べた鶏めしを思い出すなぁ。たくあんの味に深みがありました。

私達がかしわめしを購入したのは、西口のホームに出ている売店(この写真のすぐ左手)。
この光景も、もうすぐ姿を消します。

いざ、スタートへ

受付への途にて。これも姿を消すもの。

 ウォーキングの受付会場は駅舎からは少し離れた場所にあり、たどり着いた8:50頃には既に長蛇の列となっていました(゚A゚;)
 2,30分ほど待って受付を済ませ、街路をフルに使った案内路に従ってヘルメットを受け取り、いざ高架へと上がります。

筑豊本線新ホームも、ひと足先に体験。
高架には意外にもバラストが敷かれていました(参考:弾性バラスト軌道)
将来的には筑豊本線ホームと現在の鹿児島本線ホームの間に、もう一つホームができる予定。
新ホームが鹿児島本線用に、現在の鹿児島本線ホームは短絡線のホームに切り替わるそうです。

でかい!トンネル

では、トンネルの中へ!

 今回のコースは筑豊本線用のトンネルを途中で折り返し、現在建設中の鹿児島本線(短絡線)用のトンネルを通って出てくるというものになっています。

肉眼ではこれよりもずっと暗かったのです。

 トンネルの中は補助照明などほとんど用意されておらず、薄暗かったです。
 新たに買ったカメラと、この日の為に急いで買ったレンズ(開放F値1.4)がつよい。それについては別途記事にしました

 筑豊本線(左)から折り返して、鹿児島本線短絡線用へ。
 これを見ると、運用は従来と変わらないみたいです(1・2番ホームの入出は単線、短絡線は複線)。

鹿児島本線用のトンネルには、まだレールが敷かれていませんでした。

トンネルを抜けてトンネルへ

 トンネルを抜けて、折尾愛真学園がゴールでした。
 様々な催しが開かれており、 高校生がカレーを売ったりしてましたw

 記念品をいただいた後、折尾駅に一度戻ることにしました。

 そして西鉄北九州線跡のレンガアーチへ。「ねじりまんぽ」と呼ばれる、レンガを螺旋状に積んだ全国的にも珍しいトンネルです。
 交差する道路などが直角ではなく斜めになっている場合に、この工法が用いられたようです。

おまけ:とんでもないものを発見した

「音羽さーん、これ!!😁」
 M隊員の呼びかけで見つけたものとは!?

今はないものが……

西鉄折尾駅ィ!!!

 駅の西口横で見つけました(M隊員が)。西鉄北九州線は2000年廃止なので、少なくとも20年近くはここに立ち続けていることに。
 事業完成の暁には、コレも消えてしまうのだろうか……。

若松・戸畑編へ続く!

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